Manuscript


ルイ・バテンバーグ王子は海軍将官の威光を低くしている
王冠で封がしてある書類を密かに調べながら
海軍将官のフィッシャー卿はチャーチルに手紙を書いている
戦艦を要求する、ハクニー家は全滅したから

私の祖母は海辺に座っている
戦争前の日々
若い少女は日記を書いている
時は止まっている様で 次々と押し寄せる波を見ている
陸で崩れる 足にKISSして イングランドの

セント・ペテルスグルブの灯りはいつも同じ、でも
空気は夜明けの奇妙さを満たしてる、でも触れる物は何も無い
そして皇帝は大きな白い宮殿で外国の知らせを求めていた
大公がボスニアで撃たれた、それ以外は分からない

私の祖母は鏡の側に座っている
戦争前の日々
秘密の笑みを浮かべてる
ドアの所に行き 若者が馬車から降りる
帰航 再び 太陽は静かに沈む イングランドに

僕等がウォーシングに行こうと決めた日はずっと雨で
海を見る時間はちょっとしか無かった
砂利道をざくざく踏んでいったけど何も変わっていない様だ
防波堤は僕が前に知っていた時よりもっと傷深くなってた

マンディと僕は立ち止まりじっと見た
曇った空を
そこは10年前に祖父と僕が立っていた場所
波はまだ打ち寄せていた 彼が死んだ日の様に
そして僕の人生の時間は小さくなり
干満(衰退)の中に失われた様だ
栄えたり滅びたりして
この地 イングランドで

Zero She Flies 1970