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Mandi

・・・僕がマンディに初めて会ったのは1967年のセントラル・スクールでの「フォーク・ナイト」の時。
僕は"Ivich" を演奏した。マンディは僕の所に来て彼女がどんなに、この曲が好きかを言った。
そして思いを含んだ瞳で僕を見つめた・・・

「・・次は何処で演奏するの?」
「この次はLes Cousins だよ」

そして彼女はぼんやりした感じでやって来た。僕に会いに。


アルとマンディについてはアルバム「Orange」の
「You don't even know me」 「I'm falling」 「Night of the 4th of May」
「The news from Spain」を順に聴くとよく解ります。


1979年初来日 マンディと

1976年9月にアルバム「Year of the cat」を完成させ10月からアメリカツアーを
開始しましたが11月8日のボトムライン(NY)のコンサートにマンディが
現れ久々に二人は会います。それから一緒にコンサートをまわります。
1979年の初来日の時もマンディと一緒でした。


1988年にリリースされた「Last days of the century」の中の
「Where are they now」はアルがマンディの事を書いた最後の曲です。
ピーター・ホワイトのスパニッシュ・ギターが切なく響きます。


Where are they now

早朝の霧の中 僕は優秀な兵を送った
君を探し出した時、君は成す術も無かった
君は探られる
夜までに君のテリトリーは僕のものになる
僕は君の降伏を求めた 君はそうしないと誓った
そして僕は君を保護出来ると思った
君は僕に感謝する為に振り向いた
積み重ねてきたもの

それらは今 何処に
それらは今 何処に

僕は君を呼び起こした
僕達は旅する 一緒だったり、ばらばらだったり
日々の中で僕等の生活はオーバーラップした
僕は地図の上の道路みたいな 君の身体の曲線を知っていた
僕は毎日味わった 君は毎日スイートだった
僕がいつもこうあるべきだと確信した時
君は僕の伸ばした指先から滑り落ちた
たくさん交わしたキスと一緒に

それらは今 何処に
それらは今 何処に

 僕は解ってる 君は近づいてる
誰か光を照らして
どこか近い所
でも多分、見えない所


僕は復活させる魔力を探しに出た
そして君の秘密を探る為に スパイを送った
彼等は 君の笑い声を聞いたと言った
夏の夜ずっと 電話をしてると
見知らぬ人の会社の中で
君の瞳は野性的に輝く
僕は隠遁した様になり 日々は内向的になった
僕は今、ぼろぼろで孤独な僕等の愛のバナーを支えた
それはある日 再び僕等の上をはためくだろうと
僕にはそうする理由があった

それらは今 何処に
それらは今 何処に

僕は解ってる 君は近づいてるだろう
もう一度 光を点けて
近い とても近い
でも見えない所

多分 数年で情熱は静められる
君も解るだろう 君の強さは薄らぐ
僕が君に最後に逢った時の事を想い出す
見慣れた君の顔 想い出の中の君の声
優しさから怒りまで感情の全てを分け合った
めくるめくページの中、僕等の間を落ちていった
僕等が真実を誓った事が まるで昨日の様に思える
二つのイノセントは知っていたと信じる

それらは今 何処に
それらは今 何処に


Al Stewart / Peter White
Last days of the century 1988