Roads to Moscow


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Aleksandr Solzhenitsyn

アレクサンドル・ソルジェニーツイン

ソ連の反体制作家

スターリンについて言及した手紙が検閲にかかり八年の懲役。
この時の経験をベースにした小説「イワン・デニーソビッチの
一日」を発表。1970年にノーベル文学賞受賞。
1974年に再逮捕される。国家反逆罪でソ連市民権を剥奪。
国外へ強制追放。アメリカで「収容所群島」3巻を完成する。


アルは第二次世界大戦叙事詩をいくつか創るにあたって、多くの歴史関係書を読んでいますが、
その内の一つがソルジェニーツインの "One day the life of Ivan Denisovich"(イワン・デニーソ
ビッチの一日)です。この小説はイワン・デニーソビッチ・シューホフが兵役中に敵軍の捕虜になり、
何とか逃げてきたものの上官からスパイの疑いをかけられ、ラーゲリーに収容されます。長い
強制収容所の生活のたった一日を描いたものです。

 

"Roads to Moscow" の後半、

・・・・僕には解らない
何故 僕が戦列から連れていかれたのか
僕はいつ帰れるんだろうか・・・
朝は 答える
「お前は帰れない」

というくだりなど、捕虜兵の言い知れない不安ややり切れなさといったものを絶妙に表現しており
"Roads to Moscow" はアルの第二次世界大戦叙事詩の中でも代表作と言えるでしょう。


"One Day in the Life of Ivan Denisovich" イワン・デニーソビッチの一日

この本は何度も再版されています。又、1971年にはイギリス製作で映画化もされています。

和訳を読んでみたい方はこちら Amazon.co.Japan

Penguin Classic出版 Alfred a Knopf出版 Bantam Classic出版 Signet Classic出版 New Amer Library出版

 

Heinz Guderian

ハインツ・グーデリアン

1888〜1954  ドイツ陸軍 上級大将

電撃作戦の創案者。ドイツ戦車部隊の父。ヒトラーに意見し42年
機甲軍司令官を解任。43年に機甲兵総監として復活。陸軍参謀
総長になるも45年に再びヒトラーと衝突し解任。54年、西ドイツ
にて死去。


"Roads to Moscow" は1941年6月22日に始まる、ドイツのソ連侵攻を歌ったものです。
ドイツ軍は電撃作戦(航空機と機甲部隊による集中攻撃で敵を短時間で壊滅させる)
により快進撃を続け、レニングラードを包囲しモスクワに迫ります。しかし11月に入ると
寒波到来。ソ連軍の抵抗と冬将軍に阻まれモスクワから退却します。

アルがグーデリアン将軍を取り上げたのは、彼がドイツ指揮官の中では最も想像力に
長けており、独裁者ヒトラーに抵抗した唯一人の将軍だったからでしょうか。

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