Roads to Moscow
Aleksandr
Solzhenitsyn アレクサンドル・ソルジェニーツイン ソ連の反体制作家 スターリンについて言及した手紙が検閲にかかり八年の懲役。 |
アルは第二次世界大戦叙事詩をいくつか創るにあたって、多くの歴史関係書を読んでいますが、
その内の一つがソルジェニーツインの "One day
the life of Ivan Denisovich"(イワン・デニーソ
ビッチの一日)です。この小説はイワン・デニーソビッチ・シューホフが兵役中に敵軍の捕虜になり、
何とか逃げてきたものの上官からスパイの疑いをかけられ、ラーゲリーに収容されます。長い
強制収容所の生活のたった一日を描いたものです。
"Roads to Moscow" の後半、
・・・・僕には解らない
何故 僕が戦列から連れていかれたのか
僕はいつ帰れるんだろうか・・・
朝は 答える
「お前は帰れない」
というくだりなど、捕虜兵の言い知れない不安ややり切れなさといったものを絶妙に表現しており
"Roads to Moscow" はアルの第二次世界大戦叙事詩の中でも代表作と言えるでしょう。
"One Day in the Life of Ivan Denisovich" イワン・デニーソビッチの一日
この本は何度も再版されています。又、1971年にはイギリス製作で映画化もされています。
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Penguin Classic出版 | Alfred a Knopf出版 | Bantam Classic出版 | Signet Classic出版 | New Amer Library出版 |
Heinz Guderian ハインツ・グーデリアン 1888〜1954 ドイツ陸軍 上級大将 電撃作戦の創案者。ドイツ戦車部隊の父。ヒトラーに意見し42年 |
"Roads to
Moscow" は1941年6月22日に始まる、ドイツのソ連侵攻を歌ったものです。
ドイツ軍は電撃作戦(航空機と機甲部隊による集中攻撃で敵を短時間で壊滅させる)
により快進撃を続け、レニングラードを包囲しモスクワに迫ります。しかし11月に入ると
寒波到来。ソ連軍の抵抗と冬将軍に阻まれモスクワから退却します。
アルがグーデリアン将軍を取り上げたのは、彼がドイツ指揮官の中では最も想像力に
長けており、独裁者ヒトラーに抵抗した唯一人の将軍だったからでしょうか。